一般に捕食される方が捕食する方より個体数が多いので、
絵にするとピラミッドのような形になります。
各階層の生き物は死ぬと一番下の微生物に分解されて、循環します。
なかなかによくできたシステムで、
なんかの原因である動物が増えすぎると、
捕食される側の動物がたくさん食べられ、数が減ります。
捕食される動物が減ると、捕食するする動物は食料が減って、飢えます。
で、数が減ります。
捕食する動物の数が減ると、捕食される動物の数は増えます。
で、ふたたび均衡のとれた数に調整されます。
とある惑星にとても変わった生物がいます。
昔はこの生物も食物連鎖のシステムの中で生存していました。
そのうち、この生物は脳が発達し、道具を使用するようになりました。
それにより、自身の能力以上の力を得、ピラミッドの頂点に立ちました。
ここまでは他の動物と同じですが、この生物が変わっているのは
前述のシステムに従おうとしないところにあります。
ピラミッドの頂点に立った生物は捕食されることはなくなりますが、
依然、捕食される側の数によって、その生物自身の数も制限され、
均衡を保ちます。
んが、この生物はそれに抗い、自ら食料となる生物を増やそうとします。
しかしながら、当然その生物自身の数も増え、また食糧不足となります。
そこで、この生物は同族同士で殺し合いを始めます。
中には自ら命を絶つ個体まで発生します。
それすらも回避しようと、現在奮闘中のようです。
限られた資源の中で生存できる個体数はおのずと制限される。
それほど選択肢はない気がするのですが、
この生物が自ら個体数を制限する他の方法にたどり着くまで、
まだまだ時間がかかりそうです。